|
|
全てのクジラとイルカの未来のために |
現地プロジェクトの紹介
過去10年以上にも渡ってWDCSは、6大陸に渡る40カ国で80以上の保全プロジェクトに資金提供を行ってきました。現在WDCSはカナダからコロンビア、ネパール、ニュージーランドまで世界中のプロジェクトに資金を出しています。
1年中365日、世界のどこかでWDCSの現場スタッフが、飛行機からの空中調査、学童グループへの勉強会の実施、研究所での皮膚サンプルの分析、漁網にかかってしまったクジラの救出、インドの原住民コミュニティーの代表者との話し合い、荒れた海で行われる写真を使ったクジラの識別、漁師たちが地元の保全活動で利益が得られるようにする働きかけ、イルカ漁の秘密調査などを行っています。
プロジェクトの成功にはもちろん専門知識や、多くの異なった個人や組織の熱心さが欠かせません。WDCSはアルゼンチンのCethus
Foundation、ペルーのACOREMA、コロンビアのFundation
Omacha、イギリスのアバディーンとグリニッチの大学、ニュージーランドのProject
Jonah、その他多数の優れた研究・保全グループ、各国政府、ホエールウォッチング業者、海軍、そしてその他広範囲に渡る世界中の組織と密接に活動しています。
現場スタッフの大部分は、資格を持った生物学者で、活動を行う国の国籍を持っています。彼らの多くは既に現地で何年もの経験があります。その他のスタッフは国内外での研修中で、将来的には彼ら自身の現地調査が出来るようになる予定です。彼らは皆、長時間働き、しばしば極限状態でストレスがたまる状況で、クジラ、イルカ、ネズミイルカの保全と快適な生活のために彼らの命をささげています。
WDCSの現地調査は、驚くべき広範囲に渡る問題に取り組んでいます。少しここでご紹介します。
1リサーチ
私たちはクジラやイルカの直面している問題について、それにどう取り組むのが一番良いかは言うまでもなく、驚くほどほとんど何も知りません。しかしそのような基本的な情報が明らかに保全の試みの成功には不可欠です。WDCSの研究者は、自然のクジラやイルカの調査の最前線で、しばしば最新機器や技術の協力を得ています。宇宙の衛星や方向を知るための水中聴音装置、光ファイバー、DNA指紋法を精査する深海用ビデオカメラ、そして最も新しいところでは、アメリカ海軍の統合水中監視システム。このような装置は全て彼らのパートナーの物です。もちろん基本的な装置もかなり使います。研究者がプラスチックのバケツを使ってクジラの糞をすくったり、ゴーグルをつけ、鼻をつまんでボートの脇から頭を出して、「彼ら」の動物が水中で何をしているのかを見たりする光景を目にするの珍しいことではありません。
近年、こういった画期的な細かい研究作業のおかげで、クジラやイルカに関する私たちの知識量が目覚しく増えました。既に危機に瀕した個体群や種を絶滅から救っているのです。
2保全
必要な情報が手に入れば、WDCSは然るべき処置をとるための優先順位を決めることができます。残念ながら即効性のある解決策はほとんどありませんので、多くのクジラやイルカの保全プロジェクトはかなり長期にわたる活動が必要で、変化し続ける現場の状況に適応して行かなければなりません。しかし、これがWDCSのたくさんある強みのひとつです。WDCSは長期的視野をもって、望ましい結果が得られるまで何年間もプロジェクトを遂行する覚悟ができています。
このような保全プロジェクトでは様々に姿を変えてアプローチすることが必要です。 地元の警察と組んで、法律の執行を進めたり、 政府や関係当局に禁猟区を設ける重要な地区を示すように働きかけたり、漁網にかかるクジラやイルカの数を減らすために、新たな漁の方法を生み出したり、さらには現地でのイルカ肉に対する需要を減らす運動を行ったりもします。
3教育
地元の人々のサポートや後援がなければ、保全プロジェクトを成功させるのはほとんど不可能です。短期的にはこれは漁師、農夫、船乗り、ドライバー、開発業者やその地区に関心のある人全てを指します。長期的には、もちろんその方々の子供を指します。
4動物たちの幸福
WDCSは野生生物保護団体の中でも、保全と動物の快適な生活の両方に同様に取り組んでいる点でユニークといえます。個々の動物の幸福と同時に、個体群や種全体の将来的な生存に関心を持っているのです。WDCSのチームは主に調査、保全、そして教育プロジェクトを行いますが、問題のあるクジラ、イルカ、ネズミイルカの救出や世話の必要があれば、通常の作業は常に後回しにされます。多くの現場プロジェクトは、国際的な専門家と多様な特別な装置の助けを借りて行われ、特に浜辺で座礁したり、漁網に掛かったり、魚用の堰に掛かったり、ボートのプロペラで怪我をしたり、他の全ての原因で苦しむ動物たちを救うために行われています。